手探りでの家庭ABA療育
臨床心理士の先生による週1ホームセラピーを受けるにあたり、必須だったのが「初期コンサルテーション&行動アセスメント」です。
これは息子の現在の状態を調べるための物だったのですが、2時間×2日間行われました。
1日目は息子の観察、2日目はすこしセラピーをしてみて、息子の反応などを調べていらっしゃいました。
その中で、息子は動作模倣の力がとても弱いということが分かりました。
先生が積み木をカチカチと叩いて模倣させようとするのですが、息子はまったく模倣しようとしませんでした。
子どもの発達にとって、模倣は何かを学習していくうえでとても重要な役割を果たします。
ABAでも初期にこれをマスターしておく必要があります。
まだまだ手探り状態なのですが、初歩として、息子と一緒に簡単な模倣の練習をしてみました。
先生は普通の積み木を使われていましたが、今日は、楽しく取り組めるようにと、息子の大好きな木のおもちゃを使ってみました。
本来は紐通し用のおもちゃなのですが、息子の大好きな蝶々や蜂もあり、大きさも手の平サイズということもあって、とてもお気に入りのおもちゃです。まだ紐通しはできませんが…。
こちらの商品になります
SmartAngel)森のおもちゃ つないであそぼ!ひも通し(むしと花)
例えば、これをカチカチ合わせて
1.私「真似して」
2.息子が「カチカチ」真似をしたら
3.すかさず褒める&ハイタッチ
4.好子を与える
上記を繰り返しました。
カチカチの他にも、机にトントン叩いたり、ハチを撫でたり。
撫でたりは少し難しかったようですが、前回、先生の前では全くしようとしなかったので少し進歩かな。
ちなみに、先生おっしゃるには、
3.すかさず「褒める&ハイタッチ」と4.好子を与える
この好子を与える前に「3.褒める&ハイタッチ」などの人との関わりを入れる事がとても重要とのことでした。
将来的には好子は無くさなくてはいけませんが、無くなった時に「褒める&ハイタッチ」だけで好子の役割を果たすようになるんだそうです。
動作模倣にも段階があるようで、
最初は物を使った模倣。
次に大きな身振りの模倣。
それから細かな動作や口形模倣へと進んでいくようです。
下記の本には、段階を経た模倣の手順が廷々に説明されているので、私も参考にさせていただいています。
家庭で無理なく楽しくできるコミュニケーション課題30 自閉症の子どものためのABA基本プログラム2 (学研のヒューマンケアブックス) [ 井上雅彦 ]
私がお願いしているABAホームセラピーはつみきの会ではありませんが、この本のプログラム部分はつみきの会の代表藤坂氏が主に執筆されているようです。
そしてこの本は、つみきの会のテキストである「つみきBOOK」に言語・コミュニケーションのプログラム部分は、構成も含めてつみきBOOKに酷似しているそうです。
「つみきBOOK」は現在は、つみきの会に入らないと入手できないようなので、私はこの本を参考にさせていただきました。