違う言葉に置き換えることで消えた「ママはーい」と遅延エコラリア
以前にも書きましたが、息子はママと呼ぶことがありませんでした。
なので、夫が「ママ~」と息子に呼ばせ、少し離れた所にいる私が「は~い」と返事をして覚えさせようとしていたのですが、息子は「ママ」と呼ぶところを「ママはーい」と覚えてしまったのでした。
ママすら呼ばなかったことから考えると「ママはーい」は進歩と言えば進歩なのでしょうが、違和感もかなりあるし、どうしたものかと頭を悩ませていました。
数週間前から始めたABAホームセラピーの先生に相談したところ、
「ママはーい」から「ママきて~」にシフトしていきましょうとのアドバイスをいただきました。
息子が「ママはーい」と呼ぶシチュエーションは、ほとんどの場合、少し離れた所にいる私を呼ぶ時や、私がそばにいなくて困っている時なので、「ママきて~」という言葉はシチュエーションとしてもほぼぴったり合うのです。
息子が「ママはーい」と私を呼んだら「ママ来て~でしょ」と言い直すこと、約1週間→「ママはーい」は半分くらいまで減り、「ママきて」、場合によっては「ママ」と言えることが増えました。
そして、さらに1週間たった今、「ママはーい」はほとんど消え、ここ数日は一度も出ていません。
ちゃんと「ママ」だけをいう事はまだ少ないですが、1週間前よりは増えたと感じています。
これから「ママ」だけはもちろん、「ママだっこ」「ママ取って」などバリエーションが増えていかないといけないわけですから、まだまだ課題は多いのですが、まずは第一関門突破かなと嬉しく思っています。
「ママはーい」からいきなり「ママ」だと、こうはいかなかったと思います。
まずは違う言葉に置き換える事でうまくいった成功例だと思います。
先生、さすが!
また話は変わりますが、息子は遅延エコラリアがかなり多く悩んでいました。
(現在も悩んでいます)
エコラリアには二種類があります。
即時エコラリア
つまり、オウム返し。例えば、母親から「晩御飯に何を食べたい?」と訊かれた子が「晩御飯に何を食べたい?」とオウム返し返しに答えること
遅延エコラリア
自閉症の児童がテレビCMの気に入ったフレーズや親からの叱責の言葉などを、時間が経ってからも状況に関わらず繰り返し話すこと
息子の場合は、遅延エコラリアで、言っている内容を観察してみると、特に寝かしつけの時に私が言ったことをエコラリアする事が多いことに気が付きました。
例えば、「むかしむかしあるところに・・・」と昔話をすると、それが日中にエコラリアとして出ているようなのです。
なので、寝る前に話をしたり、私の言葉を聞かせるのをやめ、CDの子守歌(童謡)を聞かせるようにしてみました。
すると、日中のエコラリアは減りはしないものの、最近は日中に息子が歌っていることが多いのです。
これも置き換えのひとつなのではないかなと感じています。
このままエコラリアが減ってくれたら…と密かに期待をしています。
ひとりで歌を歌っているのも問題がないわけではないですが、ひとりで「むかしむかしあるところに・・・」と言っているよりは、人が見たときの違和感が多少ですが、少ないかと(笑)
まぁもう少し大きくなったら、歌は歌で問題なのでしょうが(悩)
独り言について、ABAの先生に相談したところ、息子はまだ小さいからできないけど、ある程度の年齢(小学生くらい?)になると、「学校や病院など外では独り言をいうのはやめようね、でも言いたくなったら別の部屋に行って言うのはOKだよ」など独り言を言う場所を限定すると、うまくいく場合が多いそうです。
あと、現在の独り言に対しての対処法も相談したところ、独り言に対しては、反応しないのがベストな対処法なんだそうです。
変に親が反応すると独り言が増えてしまう場合もあるようです。
下記の記事にて簡単にですが、触れていますので興味のあるお方はお読みください。