他害の対処方法~叱ってはいけない
前回の記事で息子の他害の事実を書きました。
この記事に書いた息子の他害行為ですが、その直後の対応方法に自信がもてませんでした。
適切な対処方法を把握しておきたく、二人の先生に相談したのでまとめてみようと思います。
1.小児科医にはこうアドバイスをもらっていた
以前に息子が友達に噛み付いたことがあり、その時に発達支援センターの小児科医に相談したところ、下記の事を言われました。
1.叱ると親の気を引けると思ってひどくなる場合がある
2.自分の子供を叱るより、相手方の子供のフォローに回る
3.癖になる場合があるから、他害の事実を作らせない事
(そういうシチュエーションを親が作らない)
そう言われたので、今回の息子の他害行動の直後、息子を叱らなかったのですが…それで本当に良かったのか。
2.今回の息子の他害行為の直後の私の対応
・子供を相手から引き離す
・相手方の子供に謝る
・自分の子供を落ち着かせる
という流れで対処し、息子を叱りませんでした。
ただし、最後にB君を押したときは叱りはしませんでしたが、B君に謝らせました。
3.小児科医に再び聞いてみた
1と同じ先生です。
今回のご意見も、上記とほぼ同じでした。
叱らない理由を尋ねたところ、
叱ってもまだわからない、むしろ叱る事でびっくりして、余計にパニックになる。との事でした。
子供はびっくりしたとき、大人みたいに「わっ、びっくりした」などの言葉だけでは済ませられず、手が出てしまう場合があるようです。
年齢と共に、また言葉の成長と共になくなっていくだろうけど、それまでの間は、子供同士を接触させるなら、大人がしっかりマークして阻止すること。
言葉で叱るよりも、その前に手が出そうだなと思ったら、大人が阻止する。
今回の事は大人が予測できたこと。予測できたたのであれば、子供にしっかり付いて、大人が阻止する必要があったのではないかとの事でした。
4.臨床心理士でもあるABAのセラピストのご意見
まず、息子さんの行動は分からなくもないですよ。とおっしゃってくださいました。
そして他害(及び自傷行為などの問題行動)の原因は下記の4つがあり、
他害の原因
- 注目
- 物を得る
- 逃げる
- 自己刺激
今回の息子は2の物を得る(取り返す)と3の逃げる(Aちゃんから)が混じっている感じとの事でした。
【対策】まずは可能な限り親が阻止する。これに尽きるということでした。
だけど、万が一起してしまった場合は、やはり叱ってはいけないようです。
理由について尋ねたら
2の「物を得る」と3の「逃げる」の理由でやっていたのに、1の「注目」してもらえるも加わることを覚える場合がある。
そして、最初は叱るレベルが10段階中2程度で叱っていても、子供側にどんどん耐性がつき、次第に2くらいではいう事を聞かなくなり、叱り方が10くらいのレベルになり、最終的に虐待につながる場合がある。
適切な対応方法として、もう少し大きくなったら、ルールを作る。
【ルールの一例として】
1.帰ろうといってその場を離れる
2.おもちゃを片づけて、別の部屋に移る
3.ABA的にはタイムアウト(ただし素人はしてはダメなんだそうです)
今は息子は2歳で、まだルールが理解できないので、まずは子供に徹底的にマークして阻止する。
そして、手が出そうになったら「かして・ぼくの・いや・ダメ」など言葉で言えるように練習するのが良いとの事でした。
(もしくは、練習も何もせず、言葉が理解できるようになるまで待つのもありなんだそうです)
練習する場合は、ボーネルンドみたいなところに行って、子供をしっかりマークして、他の子供さんとおもちゃの取り合いになりそうになったら、「かして」「イヤ」など言える練習をさせるのもひとつの方法なんだそうです。
これはなかなか良い方法だと思いました。
自分の友達の子供と遊ばせるとかだと数時間~半日くらいの接触になるし、その間、友達とも話をしたりしていると、マークし続けることは難しい。
でも、ボーネルンドだと時間が1時間とか2時間とか限定できるうえ、子供をマークすることだけに集中することができるので、練習には最適だと思いました。
さすがのご意見です。
でも、そんなに心配しなくても徐々に減っていくから大丈夫、他のお母さんでも1~2年前までは他害で悩んでいても「そういえば、最近ないね」っておっしゃっている方が殆どですよと言ってもらえました。
5.まとめ
という結論でした。
やはり、妹ファミリーと3日間一緒に過ごさせるのは、最初から無謀だったんだなと思います。3日間マークし続けるのは難しいですから。
今回の息子の他害ではかなり凹みましたが、少しずつ練習させて、来年か再来年くらいにはまた妹ファミリーと遊ばせられたらいいなと思います