自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

他害の対処方法~叱ってはいけない

前回の記事で息子の他害の事実を書きました。

 

takaramono.hatenablog.jp

この記事に書いた息子の他害行為ですが、その直後の対応方法に自信がもてませんでした。

適切な対処方法を把握しておきたく、二人の先生に相談したのでまとめてみようと思います。

 

 

1.小児科医にはこうアドバイスをもらっていた

 

以前に息子が友達に噛み付いたことがあり、その時に発達支援センターの小児科医に相談したところ、下記の事を言われました。

1.叱ると親の気を引けると思ってひどくなる場合がある

2.自分の子供を叱るより、相手方の子供のフォローに回る

3.癖になる場合があるから、他害の事実を作らせない事

(そういうシチュエーションを親が作らない)

 

そう言われたので、今回の息子の他害行動の直後、息子を叱らなかったのですが…それで本当に良かったのか。

 

2.今回の息子の他害行為の直後の私の対応

・子供を相手から引き離す

・相手方の子供に謝る

・自分の子供を落ち着かせる

という流れで対処し、息子を叱りませんでした。

 

ただし、最後にB君を押したときは叱りはしませんでしたが、B君に謝らせました。

 

3.小児科医に再び聞いてみた

 

1と同じ先生です。 

今回のご意見も、上記とほぼ同じでした。

叱らない理由を尋ねたところ、

 

叱ってもまだわからない、むしろ叱る事でびっくりして、余計にパニックになる。との事でした。

 

子供はびっくりしたとき、大人みたいに「わっ、びっくりした」などの言葉だけでは済ませられず、手が出てしまう場合があるようです。

 

年齢と共に、また言葉の成長と共になくなっていくだろうけど、それまでの間は、子供同士を接触させるなら、大人がしっかりマークして阻止すること。

言葉で叱るよりも、その前に手が出そうだなと思ったら、大人が阻止する。

 

今回の事は大人が予測できたこと。予測できたたのであれば、子供にしっかり付いて、大人が阻止する必要があったのではないかとの事でした。

 

4.臨床心理士でもあるABAのセラピストのご意見

 

 まず、息子さんの行動は分からなくもないですよ。とおっしゃってくださいました。

 

そして他害(及び自傷行為などの問題行動)の原因は下記の4つがあり、

 

他害の原因

  1. 注目
  2. 物を得る
  3. 逃げる
  4. 自己刺激

 

今回の息子は2の物を得る(取り返す)と3の逃げる(Aちゃんから)が混じっている感じとの事でした。

 

【対策】まずは可能な限り親が阻止するこれに尽きるということでした

 

だけど、万が一起してしまった場合は、やはり叱ってはいけないようです。

理由について尋ねたら

2の「物を得る」と3の「逃げる」の理由でやっていたのに、1の「注目」してもらえるも加わることを覚える場合がある。

 

そして、最初は叱るレベルが10段階中2程度で叱っていても、子供側にどんどん耐性がつき、次第に2くらいではいう事を聞かなくなり、叱り方が10くらいのレベルになり、最終的に虐待につながる場合がある。

 

適切な対応方法として、もう少し大きくなったら、ルールを作る。

【ルールの一例として】

1.帰ろうといってその場を離れる

2.おもちゃを片づけて、別の部屋に移る

3.ABA的にはタイムアウト(ただし素人はしてはダメなんだそうです)

 

今は息子は2歳で、まだルールが理解できないので、まずは子供に徹底的にマークして阻止する。

そして、手が出そうになったら「かして・ぼくの・いや・ダメ」など言葉で言えるように練習するのが良いとの事でした。

 

(もしくは、練習も何もせず、言葉が理解できるようになるまで待つのもありなんだそうです)

 

練習する場合は、ボーネルンドみたいなところに行って、子供をしっかりマークして、他の子供さんとおもちゃの取り合いになりそうになったら、「かして」「イヤ」など言える練習をさせるのもひとつの方法なんだそうです。

 

これはなかなか良い方法だと思いました。

 

自分の友達の子供と遊ばせるとかだと数時間~半日くらいの接触になるし、その間、友達とも話をしたりしていると、マークし続けることは難しい。

でも、ボーネルンドだと時間が1時間とか2時間とか限定できるうえ、子供をマークすることだけに集中することができるので、練習には最適だと思いました。

 

さすがのご意見です。

 

でも、そんなに心配しなくても徐々に減っていくから大丈夫、他のお母さんでも1~2年前までは他害で悩んでいても「そういえば、最近ないね」っておっしゃっている方が殆どですよと言ってもらえました。

 

5.まとめ

今回の息子の他害行為の直後、叱らなかったことについて、やっぱり 「ダメなときはダメって叱ったほうがいい」のかなと迷ったりもしましたが、やはり、小児科医の先生もABAの先生も共通して、まずは阻止すること。でも万が一他害行為をしてしまった場合は叱ってはいけない、

という結論でした。

 

やはり、妹ファミリーと3日間一緒に過ごさせるのは、最初から無謀だったんだなと思います。3日間マークし続けるのは難しいですから。

 

今回の息子の他害ではかなり凹みましたが、少しずつ練習させて、来年か再来年くらいにはまた妹ファミリーと遊ばせられたらいいなと思います