自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

放課後デイサービスに思うこと(5歳6ヵ月)

来年から小学1年生になる息子は、児童発達支援は今年度で終了となり、来年度からは放課後デイサービスへと変わります。

 

ひとつの事業所が児童発達支援も放課後デイサービスも両方されている事業所さんもありますが、児童発達放課後デーだけされている事業所も結構多いので、放課後デイサービスに通う年になると選択肢がぐぐっと増えます。

 

それにあたり、来年度息子が通う放課後デイサービスの事業所の見学を始めました。

 

ママ友や相談支援事業所さんの評判の良い、放課後デイサービスを探して見学に行くのですが、結構、適当にやってる所が多いなというのが正直な感想です。

 

児童発達支援事業所の見学の時も思いましたが、療育に携わる指導員の多くは普通の人、つまり素人です。


保育士さんはたまにいますが、療育の専門的知識を持っている人は殆どおらず、単に自分の子供が障害児だったとか(まだマシな方)、明らかに、底辺労働者?と思わざるを得ないような人が結構いるように思います。

 

実際に介護福祉スタッフや放課後デイサービスのスタッフ、清掃作業などは、いつも沢山の求人を見かけます。
それだけ激務で、入れ替わりの多い職場なのでしょう。

 

先日見学に行った放課後デイサービスは、運動に特化した事業所でした。

幼児ばかりの児童発達支援事業所とは違って、小学校1年生から高校3年生までの支援が必要な子どもたちが集まっているので、障害が重めの子が多いなという印象でした。

 

指導責任者のお方はきっちりした人でしたが、個別の介助を必要とする子供に付き添っている大人の多くが、茶髪カラコン、派手なネイルなど、子供に教育的な立場で携わる人とは到底思えないような人でした。

 

そして、見学の最後に指導責任者の人に言われた一言。

「子供を叱ることがあるけど、いいですか?」

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どんな時に叱るかというと、本来それをする能力があるにも関わらず、
怠けたりふざけたりして、それを行なおうとしない時など、1人がふざける他の子も真面目に取り組まなくなるので、そういう時は厳しく「コラっ」などという言葉で叱るそうです。
すると半年ほどで、真面目に取り組むようになるそうです。

 

叱る!?ないないないない!

発達障害児の親や教育者向けの本で「発達障害児を叱らない」って、本当によく見かけますが…、指導員が叱るとは!!!

 

私は息子と接するにあたって、「叱らない」ということを極力心がけています。

ADHDの息子は、よくふざけます。
目の前の課題に真面目に取り組まず、歌を歌ったり、独り言を言ったり椅子をガタガタさせたりします。

でもそれは息子が怠けているわけでも、目の前のことをする能力がないわけでもありません。

ADHDという障害ゆえに、目の前のことに集中できないからなのです。
ADHDはそういう障害なのです。


だから、目の前の課題に取り組まない時は、叱るのではなく、集中して取り組めるように工夫する必要があるのです。

 

学校では教師に叱られ、療育先でもふざけていると叱られ、自分はなんでダメなんだろうと二次障害を引き起こしてしまうのです。

 

療育に携わる指導者がADHDの子供がふざけるからといって叱る。

なんて障害に対する理解の低さ、知識の乏しさ。
こういう人が放課後デイサービスの指導責任者になっているのが現実なのです。

 

このごろは、数多くの放課後デイサービスが、ひしめき合っています。
障害を持っている子供の親は、少しでも子供ができることを増やしたい、子供の能力を伸ばしたいと必死で、放課後デイサービスがいいものだと信じて通わせようとしています。

でも、多くの放課後デイサービスは、親が期待するほどのことはしてくれておらず、お預かり程度のことしかしてくれていないところが多いのではないでしょうか。

 

放課後デイサービスとなると小学校まで子供を迎えに行ってくれ夕方に自宅まで送り届けてくれる、そういう一見ありがたいサービスもしてくれているところも多くありますが、そうなるとますます放課後デイサービス内での様子を親が見ることが出来ません。


もしかしたら、ずっとお菓子を食べさせているかもしれないし、ずっとテレビを見させ続けているだけかもしれません。
子供同士が喧嘩をしてるかもしれないし、自分の子供が指導員に怒鳴られているかもしれません。

 

私は息子の貴重な時間を、このような事業所に預けることが怖くなりました。

 

だから、どうしても通わせられる放課後デイサービスをさがすというより、自分が「ここは息子にとってプラスになる!」と確信できるところがあれば通わせますが、そうでなければ通わせない。

確信できる事業所が、ひとつもなければ、どこにも通わせないという事です。

そしてもし納得出来るところがあったとしても、送迎はお願いせず、自分がが送迎する。(それによってある程度、中の様子を見ることが出来る)

 

という事に決めました。

 

息子は2歳半の頃から、特別支援教育及び行動療法を専門にされている臨床心理士の先生のABAを週に1~2回受けていてます。

早いものでもう3年も経ちます。
沢山の問題行動がありましたが、全て、芽の小さいうちに摘んでしまい、問題を大きくせず、対処することができました。


親の私も息子に関する様々な岐路に立った時、先生に的確なアドバイスをもらい正しい道を選択できたと思います。

 

だからこそ、適当な放課後デイサービスに驚きと憤りを隠さずには得られません。


放課後デイサービスが良いものだと信じ、貴重な子供の時間を割いてそこに通わせている親が本当にたくさんいます。

 

※もちろん、すべての放課後デイサービスが、そうだとは思いません。

素晴らしい療育をしてくださっているところもあると思います。数は少ないですが。

 

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