自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

いとこ達と過ごす夏休み②(3歳9か月) (追記あり)

 二人のいとこ達と過ごした田舎での5日間。

 

takaramono.hatenablog.jp

 キャンプあり、お祭りあり、鮎すくいありのアウトドア満載な第一弾を終え、療育もある息子は一旦自宅に戻りました。

 

一旦自宅に戻りましたが、数日後には、今度はいとこの2人とそのママ(私の妹)、ばあちゃん(私の母)が滞在中の実家から2時間かけて我が家へ遊びに来てくれました。

 

「我が家に子供が遊びに来ること」については、少し心配でしたが、息子はいとこのAちゃん(4歳)とB君(2歳)にもすっかり慣れ、驚く事もなかったし、自分のおもちゃを使われても嫌がることもなく、落ち着いていたので一安心しました。

 

そして第二弾のメインイベントは、セラピストさんによる集団ABAです。

1か月くらい前から今回の集団ABAは決まっていたので、セラピストさんとどんな内容が良いか色々相談してきました。

 

・順番を守る事

・列に並ぶこと

・貸して、ありがとうの練習

・お皿やお菓子を配る事

・みんなで歌を歌えるようになること

・「せーの!」の掛け声の後、答えをいう事

 

これらの事を組み込みながら、できる課題を考えてもらいました。

 

実際に行ったセラピーの内容は、

*みんなで塗り絵をする→クレヨンは一色ずつしかない→例えば赤を貸して・ありがとうの練習

*封筒におやつを入れておく→はさみはひとつしかない→はさみを貸して、ありがとうの練習

*先生に絵本を読んでもらい、その中からこの動物なあに?などクイズをだしてもらい「せーの!」の掛け声の後にみんなで答える。

・いつもはカードを使って顔の表情や感情の読み取りをしていましたが、Aちゃん(4歳)に泣いている顔や笑っている顔をしてもらい、息子がどんな顔でどんな気持ちかを読み取って答える。

*おやつをもらうために一列に並ぶ→名前を呼ばれた人は返事をして先生の前におやつをもらいにく→おやつをもらったら、今度は座ってみんなが揃うまで待つ

*3人で音声指示→先生が「おさるさんして」というとみんなで猿の真似をする、先生が「ばんざいして」というとみんながバンザイするなど。

 

この時、息子はいとこのAちゃん(4歳)をじーっと見て、Aちゃんの動きを参考にしながら、自分も動作をしていました。

他人を気にすることなど殆どないと思っていたので、これにはセラピストさんも私もびっくり。

それ以外にも、みんな揃って食べる時など、食べ始めるタイミングの時などAちゃんの食べ始めるタイミングをじっと見ていました。

*しっぽ取りゲーム。

1人がしっぽを付け逃げる→みんなでそのしっぽを取ろうとする遊び。

家の中だったので思うように走ったりできず、そこは少し残念だったかな。

 

その他には、みんなで手遊び歌を歌ったり、順番の練習や相手にどっちがいいかを質問するような事を組み込んだゲームなど。

 

いつもは2時間のセラピーですが、今回は2時間30分に延長してもらいましたが、あっという間の2時間半でした。

このセラピーを合計2回行ってもらいました。

 

息子もいつものセラピーのとは違い、賑やかな雰囲気の中でのセラピーが楽しかったようです。

いとこの2人も、とても楽しんでくれたよう。

 

セラピストさん曰く、定型の子供と障害児とでセラピーをするとき、一緒にやってくれる定型の子供が、障害児の良いお手本になる子供の場合と、お手本になりにくい子供の場合とあるそうです。

Aちゃんの場合は、とっても良いお手本になるタイプの子供だったため、息子にとってとてもプラスに働き、よい療育の時間にすることができたとおっしゃっていました。

 

Aちゃんにも、弟のB君(2才)にも本当に感謝です。ありがとう!

 

しかし、定型の子供は本当にすごいですね。

息子に何か月もかかって教え込んでやっとできるようになったことも、定型B君(2才)は、特に教えたり練習したりすることなく、すんなり一回でできてしまう。

そんなことが何度もあり、定型の子供を育てたことのない私は、驚きの連続なのでした。

 

息子はその他の療育もあるので、いとこ達とは別行動の日もありましたが、朝食・夕食は毎回みんな一緒。

一人っ子の息子に、皆が揃うまで待つという練習をさせて来なかったので、最初のころは皆が揃うまで待つことが出来ませんでしたが、この頃から息子も皆が揃うのを待てるようになってきました。

 

何度も繰り返しプロンプトしてきた「貸して」という言葉も、このあたりから自発的に何度か出ることありました。

 

そして最終日前夜... 驚きの光景を目にしました。

Aちゃん(4歳)が動物のカードを二枚を重ねて、後ろ側のカードを少しだけ見せて「後ろに隠れている動物なーんだ?」と息子にクイズを出してくれました。

すると息子は「パンダ!」とか「犬!」とかと答えているではありませんか。

なんとびっくり、Aちゃんとクイズをしているのです。

定型の子供のように集中してクイズに取り組んでいるわけではありませんが、子供同士でクイズをして遊んでいる姿を見て、ああ、息子にもこんな事ができるようになったのかと深く感動したのでした。

 

息子に兄弟がいたら…もっともっと子供同士の関りが増え、息子の成長にとってプラスだったのだと残念に思います。

 

でも、こうして親身になって、協力してくれる妹ファミリーがいてくれて本当に良かった。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

4泊5日の滞在を経て、実家に帰ってしまいましたが、まだまだいとこ達と過ごす夏休みは終わりません、第三段に続きます。