保育園での息子の特別扱い、障がい児はできなくて当然なのか
もうすぐ保育園行事の「音楽会」があります。
先日、その予行練習を参観に行ってきました。
音楽会の内容はおいといて…
保育園での息子の様子はひとことで言えば、とにかく「特別扱い」。
みんなが体育座りをして待機している間も、息子だけは絵本を読んでいてもいい。
みんなが列を並んで待機している間も、息子だけは並ばず絵本を読んでいていい。
決して放置されているわけではなく、補助の先生が近くにいらっしゃるのですが、
「発達障害の息子くんにはこんなことはできないでしょうから、あなたはしなくていいよ」
みたいなスタンスで、正直ここまで特別扱いされていることにショックを受けました。
ああ、息子は本当に障害児なんだ。
ここまで定型の子と差がついてしまったんだと、かなり落ち込みました。
そして、今日心理士さんによるABAホームセラピーがあり、上記の事を相談しました。
すると、心理士さんは
「障害児だとういうことを理由に、定型の子供がやっていることを息子にはできないと決めつけ、そもそも保育園側はさせようとしていない。これではどんどん定型の子供と差がついて行ってしまう。
例えば、ある定型の子にみんなが列に並んでいる時、あなただけ列に並ばずにここで絵本を読んでいいよと言えば、定型の子だって列に並ばず、絵本を読み始める。
今、息子くんにこういう事が起こっている状態です。
例えば、待つ・並ぶというような事を定型の子供にさせることは簡単です。
でも、息子君にそれはさせるのは簡単ではないのは確かです、だからといってそれをさせなかったら、来年になっても、再来年になっても、皆と同じ行動がとれるようになる日は来ません。
だから、できるだけ小さいうちから、こういう練習をさせておくことがとても大切です。
ただ、最初から保育園側もさせなかったわけではなく、最初はさせようと働きかけてくれていたと思う。でも、障害児にそれをさせる方法が分からないのではないでしょうか」
ということでした。
そこで、今度は保育園にお願いをしないといけないのですが、どこまで保育士の方々に、一保護者でしかない私が具体的にああしてほしい、こうしてほしいと掛け合えるのか。
以前、あるブログで読ませてもらったことがあるのですが、
「保育園や小学校などでの配慮をお願いする場合、親が希望するだけだと根拠としては弱いので、病院の医師や心理士がこの子にとってそれが必要であると考えているというバッグボーンがあったほうが、説得力が上がる」という記事を読んだことがありました。
これにはとても納得です、単に親の希望を言っているだけだと思われると、単に親のわがままだと思われるかもしれません。
そこで息子のABAセラピストでもある心理士の先生に一緒に保育園に息子の様子を見学に行ってもらい、私からではなく、心理士の先生から直接保育士の先生に「この子は近い将来にこうなれたらいいなと思っていて、そのためにはこういう事が必要だから、今保育園ではこういう風にほしい」などを伝えてもらう方法をお願いしました。
専門の心理士の先生に言われると、保育士の先生たちも納得してくださると思いました。
もし、それで改善されるようであれば、それはそれで有難いし、改善されないようであれば、来年からは違う園に転園させた方がよいのかもしれません。
すっかり「障がい児扱い」されている息子をを目の当たりにして、大ショックでしたが、障がい児だからできないと、決めつけられていたのです。
参観に行かなかったら分からなかった事。
心理士の先生に相談しなかったら分からなかった事。
これを知らずに、月日が経過していたと思ったら恐ろしいです。
保育園参観には月に1~2回は行こうと思いました。