色んな所に泊まる練習 2泊3日で実家に帰ってきました
2歳9か月の自閉症スペクトラム(疑い)の息子は、初めての事・場所などに対し、警戒心が強く、定型発達の子供のように、すんなりとできない事・すんなりと入れない場所があります。
保育園でも、入るのを泣いて拒否する部屋があるそうです。
だから、とにかく色んな事・場所を経験させようと思っており、 今回は3連休を利用して、車で2時間ほどの、私の実家に帰省することにしました。
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今年のお盆にも息子を実家に連れて帰ったのですが、その時は妹ファミリーも帰省しており、姪と甥に対して髪を引っ張ったり、服を引っ張ったりの他害があったため、慌ただしく自宅に帰ってきました。
それ以前にも数回連れて帰ったことはありますが、まだ歩けない赤ちゃんの頃だったので、息子にとっては実家は慣れた場所ではありません。
実家に到着すると、玄関・廊下・リビングくらいは、息子も来た記憶があったようで、特に抵抗することはなかったですが、試しに、2階に連れて行ってみると、やはりかなり警戒し、大泣きしてしまいました。
(お盆の帰省では、お風呂で大泣きしたため、お風呂で泣くことは想定内でしたが、二階で泣くのは想定外でした。ちなみにお盆は二階には連れて行っていません)
今回の滞在では、2階に寝る場所が用意されていたのに、この感じでは、二階では寝れないかも…
そうなったら、一階に布団を敷いて寝るしかないねと、ばあちゃん(私の母)と話していました。
夕方、息子が機嫌よく遊んでいるときに、ばあちゃんがお風呂場から息子の大好きなひらがなとイラストが描かれたお風呂マットを持ってきて、「こんなのあるよ~」と見せた所、興味深々、お風呂マットに食いついたので、その勢いでお風呂に入れてしまいました。
お風呂の中でもご機嫌にお風呂マットのイラストを見て喜んでいます。
泣くと予想していたのに、お風呂マットひとつで、すんなりご機嫌さんにお風呂に入れたのでホッとしました。
またしても、ばあちゃんの作戦大成功です!
もしかして、2階にも息子の好きな物があったら、警戒せずに入ることができるかもと思い、たまたま持ってきていた息子の大好きな粘土を二階でさせてみることにしました。
まずはスモールステップで、階段を上がってすぐの部屋に子供用のローテーブルと椅子、そして粘土をセッティングした上、息子をそこに連れて行ってみると、意外や意外、なんともあっさり粘土遊びを始めるではありませんか!
寝る予定にしているのは、その奥の部屋です。
ベッドなので簡単には移動できません。
手前の部屋とは繋がっており、襖を全開にするとワンフロアになります。
しばらくして、私が奥の部屋のベッドに寝転んでみたり、ベッドの上に息子の好きなジュースを置いて興味を引いてみるものの、息子は奥の部屋にはまだ警戒しています。
泣いて、私の手を引っ張り、手前の部屋に引き戻そうとします。
手前の部屋で1時間ほど遊んでいても、奥の部屋は警戒するので、やや強硬ではありますが、思い切ってベッドの上に大きな敷物を引き、その上に子供用のローテーブルと粘土を持って来てみたら、なんと、そこでもすんなりベッドに上がって粘土遊びを始めました。
そこからはさっきまでの警戒はいったい何?というくらい楽しそうにベッドで飛び跳ねたり、 寝転んだりしています。
強く警戒する割に、好きな物があったら、簡単に警戒心を解く事ができるようです。
ばあちゃんと作戦大成功だねと喜びました。
そして、その夜は何の警戒も抵抗もなく2階の奥の部屋のベッドでスヤスヤ眠ることができました。
もちろん、二日目からもお風呂も二階の部屋も慣れたものでした。(笑)
今回の帰省はパパの提案だったのですが、いつもと違う場所で寝泊まりすることを経験させたことは、息子にとっても良い経験となりました。
そして警戒した時の対処法を知っておくことは、私達親にとっても有意義なものでした。
今後 旅行に行くときには、旅館の部屋を警戒する可能性もあるので、息子の大好きな粘土や新しいおもちゃなどを用意しておこうと思います。
そして、今後も色んな場所を経験させ、どういう場合に警戒するかを把握できるといいなと思います。
一番良いのはどんな場所でも警戒しなくなることですが…
帰省二日目は実家近くの水族館に連れて行き、息子の好きな魚を見て楽しみました。
そして実家では上げ膳据え膳で御馳走をいただき、私達親もリフレッシュできた楽しい連休となりました。