自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

泣かなかっただけで100点満点の音楽会(3歳7か月)

新年度が始まってから、ずっと心配していた音楽会を先日終えましたので記事にしたいと思います。

 

息子が通う保育園では毎年この時期に音楽会があります。

年間行事として、運動会、お遊戯会、音楽会がありますが、保育園内で行われるのではなく、それぞれ違う会場で行われるため、息子はなかなか慣れることが出来ず、数か月前にあったお遊戯会では、ステージ泣き叫んでしまい、割と早めの段階で退場させられてしまいました。

 

このお遊戯会の様子から考えると、今回の音楽会でも泣きそうな気しかせず…

だから、今回の目標は「とにかく泣かずにステージに立てる事」

そこに焦点を充て、どうしたら泣かずにステージに立てるかを考えました。

 

 

今までの行事の様子から、息子はステージに立って泣き始めるというわけではなく、出場の15分くらい前までは親と過ごし、出場の15分くらい前に控室に園児が集合するとき、親から先生方に預けるタイミングで毎回泣いてしまい、結局泣いたまま出番が来るという感じなのです。

 

なので、今回は控室で先生に引き渡さず、私がステージ袖まで付いていき、歌が終わるまでステージ袖で息子を見守っていたら泣かずにいられるのではないかと、先生にお願いしてみました。

 

有難いことに、それなら母の私が息子に付いてステージにに出場し、歌が始まる前に私だけステージ脇の階段を下りて観客席へ降り、予め確保した最前列の観客席に座ったらどうですかとのご提案をいただきました。

 

これはとても良い案です。

これなら息子も泣かずにいられるかも、と希望が見えてきました。

 

そして、音楽会当日。

もし泣いてしまっても、落ち込まないようにしようと夫婦で励ましあいながら、いよいよ息子の出番が近づいてきました。

私は息子と一緒に控室で待ちます。

(同じ組の他の園児は既に保護者とは離れています)

控室での息子は、私と一緒だったからでしょうか、泣くわけでもなく、騒ぐわけでもなく、手に持った楽器を触って遊んでいます。

出番直前になり、担任の先生が「お母さん、今ならそーっと離れても息子くん大丈夫なんじゃないですか?」と提案してくださり、私もこの感じなら息子は泣かないような気がしたので、そっと息子の前からフェードアウトしてみました。

 

もし、グズグズ言い始めたらすぐに近づけるよう、こっそり近くで隠れて様子を見ていましたが、何とか大丈夫そうだったので、私は夫が待つ最前列の観客席に戻り、息子の出場を待ちました。

 

ステージに息子の組の子供達が一列になり出場し始めました。

まだ息子は見えません。

さて、息子は泣いてるか、泣いてないか。

泣いているような気がするが、今のところ泣き声は聞こえてこない。

これは、もしかして泣いていないのではないか!

 

と、その時、一番最後に先生にサポートしてもらいながら、泣かずに何とか持ちこたえている息子の姿が見えました。

「泣いていない!」私は心の中で大拍手をしました。

 

そして、最前列にいる私たちを見つけ、息子は安心したのか泣きそうな表情も収まりました。

ただ、その場に起立し続けるのは難しかったようで、先生の膝の上に座ったり、体をくねらせたりと、他の子供さんたちの様子とは全く異なりました。

もちろん、練習した歌も振付もほぼできませんでした。

 

でも、泣かなかっただけで100点満点。

数か月前のお遊戯会ではステージの上から「ママー!」と泣き叫んでいたのですから。

息子はよく頑張りました。

そして、先生方の様々なアイデアとご配慮にも心から感謝します。

 

今回の音楽会で少し成長を見せてくれた息子。

家族3人で穏やかな休日を過ごし、幸せな気持ちに浸ることが出来ました。

 

 

 

 

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