息子との小さなコミュニケーションが嬉しい
2歳10か月の自閉症スペクトラム(疑い)の息子は、言葉はかなり沢山知っているのですが、それらを使ってコミュニケーションすることがとても苦手です。
我が家では約3か月前からABAを始めたのですが、ABAを始める前は、息子とのコミュニケーションと言えば、「開けて」「もう1回」などがある程度で、言葉を使ってのコミュニケーションは殆どありませんでした。
早く息子とコミュニケーションを取れるようになりたいと強く願っていました。
ABAを進めていく中で少しずつ、マンドを覚えてきました。
来て
抱っこして
~ちょうだい
取って
読んで
作って
数えて、など。
これらは適切に使えないときもありますが、言葉の獲得段階ではよくあることなんだそうです。
例:何か取ってほしいときに、ちょうだいと言ってしまうなど
最近では、赤と青のクレヨンを見せて、「どっちでする?」などの2択にも「こっち」とか「赤ちょうだい」で答えられるようになってきました。
その他には、おやつの時間にヨーグルトとプリンを見せて「どっち食べたい?」と聞くと「プリンちょうだい」と返事が返ってきます。
「ヨーグルト」を選ぶかなと思ったのに、「プリン」と返ってくる時もあったりします。
このようなコミュニケーションが取れるようになる前は、私の想像で「こっちが食べたいだろうな」と思って与えていたものは、実は息子が食べたい物ではない事も結構あったようです。
とにかく、まだほんの少しですが、息子の要求・意思を聞くことが出来てとても嬉しいのです。
我が家ではABAセラピーの後に、「ご褒美のシールだよ」とシールを与えているのですが、今日はセラピーの後に「ご褒美のシールちょうだい」と言ってきました。
多分、ご褒美というものが何なのかは理解していないと思います。
でも、セラピーの後にもらえるのは「シール」ではなく、「ご褒美のシール」で、それを自ら要求してくる。
そんな小さな事がとても嬉しいのです。
今まで「ジュース欲しい人」と私がいい、息子が「はい」と答えるやりとりの延長で、「これ欲しい?」や「これする?」などの問いに息子は「はい」と答えていました。
これはこれで可愛いのですが、やはり不自然なので、今は「うん」という練習をしています。
練習の過程で、今まで使っていた「はい」は一旦完全に使わなくして、すべての肯定の返事を「うん」で統一させるのが良いそうです。
そしてそれが定着したら、「はい」と「うん」を使い分ける練習をするのが良いそうです。
ちなみに「ううん」はまだ言えません。
息子の「うん」は、自然に獲得した言葉ではないので、やっぱり少し不自然です。
だけど、「〇〇欲しい?」と聞いて「うん」と返ってくると、息子とのコミュニケーションが今までより深いものになったような気がしてとても嬉しい。
これから、もっともっと上達して、私にこれが欲しい、これがしたい、これが食べたい、ここに行きたいなど、もっともっと息子の気持ちを知りたいと強く思います。