自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

息子に玄関の鍵を閉められ大慌て

先日の出来事です。

ポストを見に行こうと思って、一瞬外に出た瞬間、今出た玄関ドアの鍵が閉まる音がしました。

 

ま、まさか、鍵が閉まった?

恐る恐る、ドアを開けてみると、、、

本当に閉まってるーーー!!

 

我が家は電子キーなのですが、ウィーンという鍵の閉まる電子音がしたので、私はてっきり電子キーの誤作動だと思い込んでしまいました。

よく考えたら、中から手動で鍵を閉めてもウィーンという電子音はなります。

 

当然家の鍵も持ってないし、携帯もない、財布もない。

どうしよう。どうしよう。どうしよう。

中には息子がいます。しかも泣いてます。

 

ポストに行こうと外に出ようとしたとき、息子が私を後追いし、泣いている声は聞こえましたが、ものの数秒、ポストを見に行くだけだし、そのまま外に出ました。

 

家の隣には、ママ友が住んでいます。

このママ友に電話を借りて鍵屋さんに来てもらおうと思いました。

事情を話すと、ご主人が鍵屋さんに連絡してくれ、鍵屋さんの到着を待つことになりました。

 

夫はこの日は仕事で、夫に帰ってきてもらうにしても数時間はかかります。

 

電子キーは鍵屋さんでも開けらないらしく、勝手口の鍵を壊すか、窓ガラスを割るしか方法はないと言われましたが、仕方ありません。

この時、頭の中で最低10万は覚悟しました。

 

何よりも私は息子が心配で、いくらかかっても良いから、なるべく早く開けて欲しい!

 

中では子供が半分パニック状態で泣いています。

外から、リビングが見える掃き出し窓に行き、窓をどんどん叩いて、「〇〇ちゃん(息子)ママここいるからね!」と声をかけました。

私の顔が見えたから、少しは落ち着いたものの、息子は状況を把握できず、泣き続けています。

 

あとどれくらいで、鍵屋さんが来てくれるんだろう。

作業にどれくらいの時間がかかるんだろう。

このままでは息子は半パニックから本当のパニックになってしまうのではないか。

とても不安な気持ちで鍵屋さんを待ちます。

 

私が見える分、少しは安心するかなと、リビングの掃き出し窓越しに声をかけ続けていたのですが、半パニック状態の息子は玄関のほうに行ったり、あちこち家の中を走り回り、泣いています。

 

ママ友は玄関のドア越しに息子に「〇〇君、ママいるからね。リビング行ってごらん」などと息子に声をかけ続けてくれます。

 

その瞬間!!!

 

ママ友の

「開いたーーー!!!」という声が聞こえました。

 

急いで行ってみると、玄関ドアが開き、そこには息子がキョトンと立っています。

 

ママ友が「今、〇〇君が鍵あけたよ!!」

 

えええ???

 

じゃあ、締めたのも息子か???

 

よく考えたら、電子キーの誤作動なんてあり得ません。

私を後追いして玄関ドアの前まで来た息子が、中から施錠してしまっていたのです。

 

てっきり息子に鍵なんて閉めれないと思い込んでいました。

そんなことが出来るようになったんだ。

ご主人さんが鍵屋さんに鍵が開いた旨を連絡してくれて、一件落着。

本当にどうなる事かと思いました。

 

しかし、泣き叫ぶわが子を目の前にすると、こちらも半パニックになってしまうものですね。

 

ママ共には本当に感謝です。

ママ友が玄関ドア越しから息子に話しかけてくれていなかったら、本当に鍵を壊したり、窓ガラスを割ることになっていたと思います。

 

鍵を壊したり、窓ガラスを割ったりするとなると、大きな音もするでしょうし、息子もかなり恐怖を感じたと思います。

 

実は私、息子の発達障害が分かってから、お隣にママ友が住まれている事について、少し複雑な気持ちでいました。

お隣だから、頻繁に顔を合わせる分、息子の独特の違和感に気づかれると思ったからです。

 

グループで仲良くさせてもらっていたママ友なので、他のママ友にも息子の事が伝わったりしないかも心配していました。

 

でも今回の事で、そんな気持ちは吹っ飛びました。

親しい人が隣に住んでいるということは、本当に困った時に助けてもらえる事があること。

それにお隣のママ友は本当に親切なひと。

 

本当はいい人って事は以前から知っていました。

でも、息子の発達障害に気付いてからは、「周りはみんな的」まではいかないけど、「定型発達の子供の親は避けたい」みたいな過剰な気持ちになっていたんだと思います。

 

そんなモヤっとした気持ちがすっかり晴れ、自分の気持ちが楽になりました。

 

 昨日、息子と一緒に先日のお礼にいきました。

そこでも彼女はとても明るく、優しく、私はこんな素敵なおかたにまで、ささくれた感情を持っていたことを反省しました。 

 

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