写真カードを使って人物を覚えさせた結果、パパと呼べるようになりました
2歳8か月の自閉症スペクトラム(疑い)の息子は、2か月くらい前まで、ママどれ?でママを指差し、パパどれ?でパパを指さすことはできましたが、「パパ」や「ママ」と自ら呼ぶことはありませんでした。
そこでパパに息子に「ママ~」と遠くから呼ばせ、私が「はーい」と返事をしママと呼ぶことを覚えさせようとした結果、ママを「ママはーい」と覚えてしまいました。
ABAセラピストのお方に、「ママはーい」を「ママ来て」に置き換えるようアドバイスをもらい、現在では正しく「ママ」と呼べるようになっています。
しかし、パパについては、「パパ」と呼ぶことはなく、曖昧にしか理解していないようでしたので、写真で覚えさせることにしました
写真で覚えさせるにあたって、ABAのセラピストに相談し、下記のアドバイスをもらいました。
***準備編***
1.顔がなるべく大きく写っている写真で
2.その人しか写っていない写真
3.覚えさせてたい人の写真以外の物も用意する。(動物・道具・食べ物など子供がほどほどに好きな物をチョイス)
4.それを各二枚ずつ用意する。
私は同じ大きさで、カードにしました。
人物はまずはパパ・ママ・ばあちゃん・息子本人の4人分を用意しました。
慣れたら家や保育園の写真、保育士さんやセラピストさんの写真など増やせばよいそうです。
私が作ったカードの一部。
その他にもハンバーガーやテレビなども作りました。
***実践編***
1.いきなり写真カードを見せてこれ誰?ではなく、スモールステップで始めます。
これはパパ、これはママ、これはきりん、などと言いながらカードを出す。
2.慣れてきたら写真カードをマッチングさせる。
ママのカード・パパのカード・きりんのカードを並べ、ママのカードを出して、「ママと一緒はどれ?」を繰り返す。
3.私は覚えさせたい人の写真以外に、帽子を作ったのですが、「パパに帽子被らせて」といい、パパの写真に帽子のカードを重ねさせたりしました。
最初は、ばあちゃんとパパを間違える事が多かったです。やはり息子の中では曖昧だったのですね。
繰り返すようちに、間違えることはなくなりました。
結構あっという間にできるようになりました。
そうこうしているうちに、日常生活の中でも自然に「パパ~」と呼んだり「パパきて」や「パパ読んで」などという言葉が出るようになりました。
一時はパパに向かって「ママだっこ」などと言っていた時もあったらしく、パパも少し寂しそうにしていました。
でも息子にパパと呼ばれてとても嬉しそうです。
今度、ばあちゃんが来た時に「ばあちゃん」と上手に呼べるかが楽しみです。