一難去ってまた一難
発達障害児にとって言葉の習得は本当に難しいのですね。
ママと呼ばなかった息子にパパが「ママ~」と呼ばせ、離れた場所にいる私が「はーい」と呼ぶことでママという言葉を覚えさせようとした結果、息子はママを「ママはーい」と覚えてしまいました。
その後、ABAのセラピストのお方のアドバイスで「ママはーい」を「ママ来て」にシフトさせ、今でも時々「ママはーい」が出るものの、普通に「ママ」と呼べるようになりました。
そして、また新たな問題が発生しております。
次の問題は、色々な言葉のあとに「ちょうだい」が付いてしまうということ。
例えば、「読んでちょうだい」「抱っこしてちょうだい」など。
この辺は文脈として、ありといえばありなので、放っておいたのですが…
最近では「ちょうだい」を付けるのが癖のようになってしまったらしく
「なぁに?」「どこ?」など新しい言葉を教えるときに、「なぁに ちょうだい」とか、「どこ ちょうだい」などと言ってしまい、文脈的にもおかしくなって来てしまいました。
セラピストのお方に相談したところ、治せるうちに治しましょうという事になり、現在 頑張って、修正中です。
息子が「なあに ちょうだい」 といえば「なぁに?」と言えるまで、繰り返します。
息子が「どこ ちょうだい」 といえば「どこ?」と言えるまで、繰り返します。
それ以外にも、息子は、不要な言葉・必要な言葉の判別ができにくいようです。
例えば、「ジュースほしいひと」と私がいい、息子に「はーい」と答えさせていたら、ひとりで「ジュースほしいひと、はーい」など言っていることがあります。
「ママ」を「ママ、はーい」と呼ぶこともそうなのですが、どこを相手が言い、どこを自分が言うのかが判断しにくいようです。
かと思えば、「セミは何て鳴く?」と聞くと「ミ―ンミーン」と言えるし、
「これ誰?」と聞くと「アンパンマン」と言え、
寝ている絵を見せて「何してる?」と聞くと「ねんね」と答えられます。
このように分かることと、分からないこととがあるようです。
これから長い長い道のりですね。
定型発達の子供であれば、自然に習得できるであろう言葉を息子はひとつづつ教えていく必要があるのですから。
本当に大変で気が遠くなりそうです。
でも、一番大変なのは、ひとつひとつ覚えなければいけない息子ですよね。
息子が頑張っているから私も頑張れる!
ABAに限って言えば、今まではDTT(不連続試行法)は週に1回 2時間のセラピストさんによるセラピーのみでした。
私は、日常生活の中で行えるABAのみをしていました。
ですが、これだと、やはり成果として弱いので、これからは毎日40分×2回の合計80分を私もDTTでやろうと思っています。