母、セラピストさんに癒される(お遊戯会の続き)
先日のお遊戯会の記事の続きです。
ABAセラピストさん(臨床心理士・児童相談員)にお遊戯会での経緯を話し、録画していたお遊戯会の様子を見てもらいました。
第一に息子はよく頑張っていた
まず、セラピストさんは、こんな大きなステージで泣きながらもちゃんと鈴を鳴らしたり、お返事したり、息子君、えらい。よく頑張ったと何度も褒めてくださいました。
ステージから退席させられたことについて
一度退席させられたとしても、落ち着いた時点でもう一度出て来れるチャンスがもらえれば良かったのにとのご意見でした。
イベントで泣くことについて
発達障害児はやはり、年中~年長くらいまでは泣いてしまう子供が多いそうです。
日々保育園に預ける時に息子が泣かないのは、何度も同じことが繰り返されているから。
保育園に行き始めた当初は大泣きしていたのに、登園を繰り返すことによって慣れていく。
どれくらいの時間保育園で過ごし、どれくらい経ったらママが迎えに来るということがわかるから、不安にならない。
それに比べ、年に数回しか行われないイベントでは、どれくらいの時間お遊戯をし、いつになったらママが迎えにくるかの見通しが全く立たない。
慣れるのと、見通しが立てられるようになるまでに必要な時間・回数が圧倒的に少ない。
それでも何回も何回も繰り返すことで少しずつ経験が積み重ねられ、次第に見通しが立てられるようになり、いずれ泣かずに過ごせれるようになるとのことでした。
泣いて他の園児やその父兄に迷惑がかかるのではないかと危惧することについて
イベントでは、どの親も自分の子供しか見ていない。
他の子供の事は殆ど見ていない。だから気にしなくてよい、との事でした。
今、親にに出来ることは
イベントでの見通しが立てられるようになる事とは違うのですが、
保育園以外にも、様々なシチュエーションで母子分離を経験させることも大切なようです。
息子は、4月から新たに2か所の発達支援事業所での療育が始まります。
そのうちの1か所では、息子が療育を受けている1~2時間の間、(個別療育なので短時間なのです)母親は隣の部屋で待機していても良いし、買い物などに出かけても良いそうです。
そんな時は、迷わず母はその場から出ていき、母子分離を経験させる。など。
あとは、親が参加できる日頃の小さな保育園行事、例えばお餅つき大会や節分などには出来る限り参加し、それらの行事の間にも母子分離を経験させるのも良いかなと思いました。
保育園にはどう対応するか
実は、昨日、保育園のお迎えに行ったとき、息子を舞台から退席させた先生と少しお話をする機会がありました。
その先生は、お遊戯会の当日、息子を退席させたことについて、本当にそれでよかったのか、他に方法はなかったのか、後でとても悩まれたそうです。
私としては言いたいことは色々ありましたが、後々の事を考え、
「他の園児の迷惑になってもいけないし、仕方なかったと思います」といったような無難な返答をしました。
でもこの返答はまずかったようです。
セラピストさんがおっしゃるには、この言い方だと、次のイベントでもこの親はステージから退席させることに寛容だと思われてしまう。
だから、今度は泣いても最後までステージに立てることを目標にしている事を園に伝えたほうが今後のために良いとのことでした。
時期をみて、保育園に伝えてみようと思います。
また伝えたら記事にしたいと思います。
最後に・・・セラピストさんより、一番大切なこととは
年に数回行われるイベントが上手く行かなかったことを嘆くより、日常の中で出来るようになった事にフォーカスしてください。
日常の中ではこんなこともできるようになった、あんなこともできるようになった。
本当に息子君は色んな事ができるようになった。そっちにフォーカスするほうが大切だと思います。
とおっしゃってくださいました。
ABAを始める9か月前、息子は全くと言っていいほど、模倣ができませんでした。
拍手することも、バンザイすることも出来なかった息子が、この9か月間、ほぼ毎日、動作模倣と音声指示をひたすら繰り返し、様々な動作を連続して行うスキルを必要とする手遊び歌ができるようになりました。
上がり目下がり目、あたま かた ひざポン、とんとんとんとんひげじいさんなど、何種類もの手遊び歌を楽しみながら出来るようになりました。
今回は、本番では頑張るチャンスは奪われてしまいましたが、自宅での練習では、親の私もびっくりするくらい、しっかりとした動きをすることができていました。
これってよく考えたらすごい事。
恥ずかしながら、少し(かなり?)荒れていたここ数日。
今日はお優しいセラピストさんに癒され、ようやく気持ちが落ち着きました。
こんな弱っちいメンタルではこの先が思いやられますね。
強くならなくては!