自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

徹底的に目合わせの練習(3歳5か月)

GWに息子がいとこの子供達と関わる様子を見て明らかになった次の課題。

それは「目合わせ」です。

 

4才のいとこと息子の関りの中で、プロンプト付きで「どうぞ、貸して、ありがとう」などの言葉を言わせましたが、その時に息子は全く違う方を見ていて、相手の目を見ないのです。

そのため、いとこは、自分が言った言葉が息子に伝わっているという感覚が得られず、常に私の方を見てきていました。

 

このままでは、息子に何かを伝えようとしてくれた子供達は、息子と目が合わないから、伝わったとういう感覚がなく、次第に息子に話かけてくれなくなるような気がしました。

 

例えプロンプト付きであっても、バイバーイなどの簡単な言葉であっても、とにかく相手の目を見て言えるようになること。

今後、息子が社会生活を送るにあったって、これが非常に大切だと感じました。

 

息子のABAセラピストさんで心理士の先生にも相談したところ、

息子が目が合いにくいのは、ASD自閉症スペクトラム)から来るものなのか、ADHD(注意欠如多動性障害)から来るものなのかはわからない。

ASDの子供は目合わせの練習をしたら、それなりに目線をあわせられるようになるが、ADHDの子供は目線すらも動きがちな傾向にあり、これはASDの目合わせより、難しいかも…

と仰っていました。なるほど納得です。

息子も目が合わせられるようになるといいのですが…

 

DTT(デスクでのABA)の最中にも、好子のお菓子を渡す時など、目が合ってから渡すという、目合わせの練習もしていたのですが、目合わせと共に「ちょうだい、ください、おかし食べたい」などを今まで学習した言葉をしきりに言うので、目が合ったからお菓子をもらえるというより、何かしらの言葉によってお菓子がもらえたと思っているようです・・・

 

なので、先生に教わりながら、違う方法でやってみることにしました。

 

●お菓子以外で、例えば、カードを使った課題では、いつもなら、さっとカードを渡しますが、あえてカードを渡さず、待ってみる。

定型の子供なら、ここで「どうしてカードをくれないの?」と相手を見てきます。

息子は見て来ないので、ここで見てくるまで待つ。

こちらを見てきたら、カードを渡す。

 

●何かおもちゃ等を「はいどうぞ」と手渡すとき、いつもなら息子が手に取ったら、こちらは手を放し、息子に手渡しますが、目合わせの練習をするときには、息子が手に取っても、こちらは手を離さず、「どうしてくれないの?」という状況を作り、息子が私の目を見てくるまで、物を渡さない。

 

●課題が出来たとき、息子は「できた」とは言いますが、言葉だけで相手を見ません。

「できた」と言ってきても目を見て来ない場合は「ん???」など聞き返し、もう一度「できた」と言わせ、見てくるまで繰り返す。

「できた」という言葉と共にこちらを見てきたときは、すかさず好子を渡す。

 

●高い高いなどをするときに、すんなり高く上げず、上げる前に止めて待つ。

「どうして上げてくれないの?」という状況を作り、息子がこちらを見てきたら、息子を高く上げる。

 

息子の「どうして?」というシチュエーションを数多く作り、繰り返し目合わせの練習をやってみることにしました。

 

目標は1日に最低10回、今は目が合うのに時間がかかることもあるので、これくらいが妥当かなと思いますが、もう少し早く目が合うようになったら、もう少し回数を増やしたいと思います。

 

息子はよくしゃべりますし、笑顔も多いです。

息子単体で見ていたら、普通の子供とさほど変わらないと思います。

でも、目が合いにくいので、ここがとても不自然です。

目が合うようになると、もっと多くの人が息子に関わろうとしてくれると思います。

 

 

 

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