自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

コロナ休園3か月

久しぶりの投稿となります。

昨年度は、午後からはABAセラピーが週2で入っていたりで保育園も午前中まで、発達支援事業所も13時までと、仕事をする時間すら確保することが困難で、ブログまで手が回らず、なかなか更新できませんでした。

 

2020年3月2日から全国の小中高に臨時休校要請が出されました。

息子の通う保育園は休園の対象ではなかったのですが、この時点では市中にどれだけの感染者がいるかも分からず、また幼児が感染した時の情報も乏しく…。

しかも、遠方に住む妹とその子供達も実家に帰省する!ということだったので、息子も保育園も療育も休ませ、車で2時間の実家に帰省することにしました。

 

保育園や療育施設でも子供達との関りはありますが、そこに私が介入することは出来ません。

適切な場面で適切な言葉をつかうことができない、適切な場面で適切な行動がとれない息子にとって、実際に私が介入することができるチャンスだったのです。

 

当初は1か月くらいの滞在になるのかと思っていましたが、4月に緊急事態宣言が出て、解除される5月の末まで、結果的には3か月間、実家で過ごすことになりました。

 

去年頃から時々顔を合わせる事があった2人のいとこ。

一緒に過ごせるのは、長くても数週間だったので、今回の約3か月は本当に本当に長いものでした。

以前は姪・甥の名前をいまいち正確に理解していなかったのですが、さすがに今回はばっちり、しっかり覚えました。

 

(今年度から)年長の姪、年中の息子、年少の甥の3人で、療育でおしえてもらった事や療育本で紹介されていた様々な事をして過ごしました。

 

運動教室と称して、ボールを投げる練習、はしごを上り下りする練習、なわとびで電車ごっこ、はないちもんめ、毛布にボールを乗せ、みんなが毛布をもってボールを毛布の上で転がす、毛布でゆりかごなど。

 

家の中は大きな滑り台、鴨居に取り付けるブランコ、トランポリンなど色々とばあちゃんが用意してくれた遊具で、ステイホームしながら、沢山体も動かしました。

(このお陰で息子はブランコがとても上手になりました)

 

幼稚園教室と称して、子供3人と私とで絵本の読み聞かせ、手遊び歌、カルタ、すごろく、塗り絵、マーブリング、シール貼りをしたり…

 

河原にお弁当を持って出かけたり、チョークで地面に落書きしたり、花火もしました。

ほんと、書ききれないくらい。

 

ひとつ年上の姪は最高の子で、私と息子のやり取りの中で、息子が喜んでいる遊びをしっかり見てくれていて、息子に私と同じようにやって遊んでくれているのです。

更には、私が思いも付かないような、子供ならではの発想で、息子が喜びそうな事を次々にやってくれるのです。

 

息子がこんな姪をきらいになる筈がありません。

日が経つごとに、息子は姪・甥に馴染んでいき、二人が遊んでいると、自分もその中に入っていきたがるようになりました。

話しかけても反応がない時もあったり、急にどこかに行ってしまったりと、遊び方は独特ではありますが、人と関わりたい、人と遊びたい。そんな気持ちが芽生えた様で嬉しかったです。

 

ひとつ年下の甥には「息子くん、すごい」と何度も行ってもらえました。

絵を書くのが好きな息子の絵を見たとき、アルファベットのパズルをすらすらとはめたときなど。

普段は走り回り、意味のない言葉を急に話し出したりと、とてもかしこくは見えない息子ですが、そんな風に定型の子供に「すごい」なんて言ってもらえることが素直に嬉しかったです。

 

5月のある日、妹たちは電車で私たちよりも数日早く、自宅に帰ることになりました。

駅まで私と息子と、ばあちゃんとで見送りに行きました。

田舎の駅なので駅のフェンスからホームが見えます。

姪と甥はばいばーいと(姪は大泣きしながら)手を振ってくれています。

その時息子が、なんと「もっと遊びたい」と言うのです!

息子に今どんな気持ち?と聞くと「イヤな気持ち」と言うのです!

息子がそんな気持ちを持てることが本当に本当に嬉しかった。

 

子供に様々なスキルを教える事も大切ですが、同じように情緒を育てる事も大切だと感じます。

 

私も実家を出て以来、ここまで長く実家に滞在したことはなく、妹とも母とも、姪・甥とも濃密な時間を過ごせて夢のようでした。

 

 

ちなみに約2年前、姪と甥に会った息子の様子↓

 

takaramono.hatenablog.jp

まるで別人!

息子の成長にバンザイ!