ADHDの息子に徹底的に片づけを練習させてみたら(3歳6か月)
ASDとADHDを併発していると思われる息子は、やはりお片づけが苦手です。
注意が移りやすいその特性から、ひとつのおもちゃで遊び続けることが出来ず、次々に色んなおもちゃや本を出しまくります。
気が付けば、部屋の中は色んなおもちゃや本で散らかり放題になります。
今までもお片付けはさせてはいましたが、その片付けさせ方は、大体のおもちゃをざっくり片付けさせるという、中途半端で分かりにくいやりかたでした。
出しっぱなしのおもちゃが あっても、部屋がさほど散らかっていない時は、お片づけさせない時もあったり
この中途半端で分かりにくいお片づけをやめ、「徹底的に」片づけをさせるようにしてみました。
徹底的に片付けるとは、床に何もない状態にする事と決めました。
おもちゃひとつ、絵本ひとつ、カード一枚でも出しっぱなしにしません。
こう決めた方が息子には分かりやすいかなと思いました。
そして、予め、息子の手の届くところに置くおもちゃは、息子が片づけられる程度に減らし、その他のおもちゃは、息子の手の届かないところに収納しておきました。
【お片づけをさせる時】
出かける前、食事の前、お風呂の前、寝る前など次の行動に移る時。
違うおもちゃで遊ぶ時、テレビを見る前など、次の遊びに移る時。
この二つのタイミングで、必ずお片づけをさせるようにしてみました。
【お片づけの方法】
片づける時は、どんな小さいおもちゃであってもひとつ残らず片付けさせる。
片付けようとしないときは、息子の手におもちゃを持たし、おもちゃ箱におもちゃを入れるまで、私の手を添えて片付けさせる。
片付け終わったら、「床には何もない、お片づけできた!」という言葉を合言葉として、ハイタッチするようにしました。
そんな風にさせること約2か月。
まだまだ自発的にはできないので、お片づけのし始めは、手を添えて誘導しますが、一旦片付け始めると、自分でお片づけが出来る事が多くなってきました。
随分上達したと感じていました。
そして、つい先日の出来事です。
ソファーでウトウトしている私に、息子が「ジュース飲みたい」と言ってきました。
一旦目を開けたものの、部屋にカードやおもちゃが散乱していたので「お片づけしたらジュースを飲もう」と言って私はまたウトウトしてしまいました。
そして、再び息子が「ジュースちょうだい」と言って私を起こしました。
目を開けると…
なんと、散乱していた全ての物が片付いているというミラクルが起こっていたのです。
正しく「床には何もない」状態です。
これにはかなり驚きました。
こんなことができるようになったとは…!
急いでジュースを持ってきて、「ひとりでお片づけ出来て偉かったね」と沢山褒めました。
ADHDの子供は本当に片付けが苦手です。
だって、片付けている途中で、その片付けようとしているおもちゃが気になって遊び始めてしまうのですから、片付けが進みません。
でも今回はジュースが飲みたいという気持ちが、お片づけさせる原動力になったようです。
ABAでもそうですが、ご褒美はとても大切です。
今回は息子はよっぽどジュースが飲みたかったのでしょう(笑)
ご褒美の為とはいえ、ここまで自分ひとりで片づけられるようになった事に感動しました。
2か月間、毎日毎日、一日何度も何度も、徹底的に片づけをさせました。
正直、もたもたしてなかなか片付けようとしない息子に片付けをさせるのは大変です。
私がパパッと片づけてしまったほうが早いし、楽なのですが、それではいつまでたっても片付けができないADHD児のまま。
2か月でここまで出来るようになったとしたら、1年後はどうなっているかな。
少し楽しみです。