自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

保育園の優しさに心打たれました(3歳10か月)

3歳10か月の息子は、現在、認可外保育園3歳児クラスに通っています。

 

 

この認可外保育園が、来年度から認可保育園になり、現在の様々なスタイルが変更になるということを1年ほど前に聞かされました。

 

現在は、12人クラス、担任1人と、主に息子の加配に入ってくださっている先生が1人と、少人数制でありながら、手厚い保育を受けさせていただいています。

 

しかし、これが認可保育園に変わると、加配の先生を付ける場合、市の加配認定が必要になったりするそうで、息子には加配の先生がつかない可能性があるということを園長から聞きました。

 

仮に加配の先生が付いてくださらなくても12人のクラスだと、何とか息子もやっていけるのではないかと思っていたのですが、保育参観で見る限り、まだまだ息子は集団活動が難しく、担任の先生は11人とはいえ、定型の子供達の面倒をみるので手一杯、とても息子にまで手が回らないようなのです。

 

やはり、息子には加配の先生が絶対に必要。

そう感じました。

 

市役所に問い合わせた所、公立の幼稚園だと、こども発達支援センターの療育に1年半以上通っている事を事実を話すと、それで加配の先生が全くつかないということはまずない。と言われました。

実際に、療育先で知り合った子供さんで、息子より明らかに障害が軽そうな子供さんにも週に2~3日加配の先生が付いてくださっているのです。

公立の幼稚園なら、息子にもきっと加配の先生が付いてくださる!と感じました。

 

 

最近、現在の保育園から来年度の進路についてどうするかのアンケートがあり、息子には、加配の先生が必要だと思う事、現在の保育園では加配の先生に付いていただけない可能性があると園長から聞いた事、公立の幼稚園では、恐らく加配の先生が付いてくれると思う事を書き、寂しいけど転園することを決断したと記載して提出しました。

 

すると、なんとその日に園長から電話があり、

「息子に加配が付くか付かないかは分からない、自分も初めての事でよくわからないから、加配の認定がどういう風に降りるのかを現在問い合わせている。だから、お母さん、加配が付かないという理由だけで転園するというのなら、少し待ってください。どの先生も卒園まで息子によくしてあげたいと思っている」と仰ってくださいました。

 

息子はじっとしていないADHD、指示も通りません。時々園でもパニックや癇癪を起こします。

他の子供や先生を叩く事もあります。

何かにとりかかるのに異様に時間がかかります。

石のように動かない事もあります。

食事、トイレ、お着替え、全ての事にとても手がかかります。

 

そして親の私はというと、過去に園長に手紙や電話で無理なお願いも何度もしてきました。

 

もう、本当にややこしい親子。我ながらそう思います。

絶対に鬱陶しがられていると思っていました。

アンケートに「転園する旨」を記載して、園もやれやれ…だろうなと思っていたので、園長からの電話はとても嬉しいものでした。

 

そして、今日の出来事です。

参観日だったので、園に行ったら、玄関に園長と副園長がいらして、

「加配の認定制度について、市から返答があり、加配の認定が下りようが、下りまいが、加配を付けるかどうかは園側の判断に任せるということでした。だからこの園では来年も今年と同じように、息子に加配の先生を付けます」と言ってくださいました!!

 

なんて、なんて、なんて…!

心温かく、優しい園なのでしょうか。

 

加配認定が下りると、補助金が出ます。

加配認定が下りないと、補助金は出ません。

 

この保育園は、もし、加配認定が降りなくて補助金がでなくても、息子に加配の先生を付けてくれると言ってくださるのです。

 

私は、沢山のこども園、私立の幼稚園、保育園に問い合わせました。

発達障害であることを伝えると、はっきり断られる事も結構ありました。

はっきりではなくても、遠回しに断られる事が殆どでした。

 

加配認定が下りても、その補助金は決して多い額ではないらしく、加配の先生1人雇えるような額ではないからでしょう。

それだけではありません、実際に発達障害児はとても手がかかる。

できれば、入れたくない、それが本音なんだと思います。(公立以外)

 

ここ最近は来年の進路の事で随分頭を悩ませてきました。

でも、これで進路は決定です。

 

来年も優しい先生方、優しいお友達に囲まれ、手がかかる息子も邪魔者扱いされることなく、ゆっくりゆっくりの成長を温かい目で見守ってもらえる。

 

とても嬉しい出来事に心を打たれた一日でした。