自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

息子らしくいられる場所(5歳0か月)

息子は色彩やお絵描きが大好きです。
その「好き」をもっともっと広げてほしくて、数ヶ月前から、色彩知育教室に通っています。

知育教室の内容としては主にクレヨンや絵の具といった画材を用いてテーマに沿った課題をしていきます。

生徒は小学生の男の子と息子の二人だけなので、とても和やかで落ち着いた雰囲気です。
その小学生の男の子のお母さんも座って見ておられます。

息子はASD特有のこだわりがあります。
特に大好きな色については、かなり強いこだわりがあり…。

いざ、課題が始まると、課題の意図を無視し、好きなように遊ぶ息子。
課題とは全く関係のない絵を描いたり、課題では使用しない色を使ってみたり、描かれているテーマを塗りつぶしてみたり、絵の具をパレットからあふれんばかりに出そうとしたり、そしてその汚れた手であちこちを触り、挙句の果てには終了時刻になっても、なかなか切り上げることが出来ず、床に寝転がってパニックを起こすということもありました。

私はもう一人の生徒さんや、先生に迷惑をかけないようにすること、教室を汚さないこと、歩き回らないこと、物を壊さない事、提示された課題を指示通りにこなすこと…。
そんなことが気になって、いつもお教室の時間はヒヤヒヤしながら、息子の横に座り、それはダメよ、そんなことしないよ、もっとこうしたら、と息子の行動を抑制する言葉ばかりかけていました。

いつもお教室が終わる頃にはぐったり…。
正直、いつまで続くのかな、という気がしていました。

そんなある時先生からメールが来ました。

メールは下記のような内容でした。

お母さん、是非お願いがあります。
一度手を出さず、ぐっと我慢をしてじっと息子さんを見守ってあげてください。
パレットいっぱいに絵の具を出してもいいんです。
作品が完成しなくてもいいんです。
息子さんがどう感じて、何を想像して、分析し、どう表現しようとしているのか、ただ見守って感じてあげて欲しいのです。

というメッセージをいただきました。

息子の「好き」という気持ちを広げてほしくて通い始めたはずなのに、
私は、常識にとらわれ、息子の好奇心や、自由な発想を私が奪ってしまっていたのです。

先生から頂いたメッセージに胸と目が熱くなりました。

普通の人がしない事を平気でする発達障害児の親はいつも謝ってばかり。

あんな事しているのに何で怒らないの?
躾がなってない。
障害だからって何しても許されるわけなじゃい。

これが社会からの目であり、親は謝ることが当然、行動を抑制することが当然。
そんな風に感じていたんだと思います。



先日のお教室では、「野菜のヘタを使ってスタンプをしよう」という課題でした。

息子は野菜のヘタでスタンプはせず、野菜のヘタで絵を書いていました。

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そして、手が汚れてくるとパレットに手を入れ始め…

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最後には真っ黒の絵具をハンドクリームのように

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満面の笑みでした。
そして最後に、自分の手をペタ!

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息子が息子らしく、ありのままを表現させてくれる場所を見つけられた事。

そして、そう導いてくださった先生。

出会いに感謝しています。






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