自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

始めて1年、ようやく落ち着いて過ごせるように、色あそび教室(5歳7か月)

去年の7月から色彩知育教室に通っています。(以下、色あそび教室)

 

◆色彩知育教室とは◆

制作やお絵描きをする中で、自己肯定感を高める言葉かけを行い、見本や正解を用意しない自由制作で、考える力や想像力を身に付ける力、自他を認める力を養う教室です。

 

 

緊急事態宣言が出ていた時は、一時的にオンラインになったこともありますが、基本的には月に2回教室があります。

 

色彩が大好きな息子なので、好きすぎるが故の色へのこだわり、絵を描くことについてのこだわりなどが不機嫌やパニックを引き起こし、なかなか落ち着いて教室の課題に取り組むことができずにいました。

 

色あそび教室の流れとして、

課題に入る前に「理論シート」といってその日の課題が書かれている用紙に名前を書くのですが、

息子の場合、名前を書く際に、余白にお絵描きを始め、いざ課題が始まってもお絵かきが止まらず、止めさせようとしたらパニックになり機嫌が悪くなるというパターンが多い事に気が付きました。

 

「理論シート」は課題をする前ではなく、課題が終わってから書くように先生にお願いしてみました。

 そして、課題が終了する5分前に告げてほしい旨もお願いしました。

 

いつもエラーになるこの2か所を少し工夫することで、息子の様子が大きく変化しました。

 

まず、課題に入る前に大好きなお絵描きを中断させられていないので、すっと課題に入れる。その日課題に興味を持てる。

 

そして、集中している課題であっても、余裕をもって終了を予告しておくことで、気持ちの切り替えがうまく出来る。

 

小さな事ですが、1回の教室で2度あった「エラーが起こりそうな場面」がゼロになり、今までとは全う様子で、落ち着いて課題に取り組めるようになりました。

 

レッスンを落ち着いて受けるなんて、当たり前の事ですが、この当たり前がなかなかできなかったので、とても嬉しい出来事です。

 

ここにくるまで、1年…。

正直、息子が迷惑をかけまくるので、私はとても気を使い、教室に行くのがとても大変でした。

教室から「もうやめてください」と言われてもおかしくない状態だったと思います。

 

レッスンから帰宅すると、どっと疲れて、動けない日もありました。

この際、対面レッスンはやめて、オンラインに変えてもらおうかとも考えた事もありました。

 

それが、色あそび教室の先生がとても素敵な先生だったのです。

オンラインにすることで、私の心が休まるならそれでも良い。

(ある時、息子がスイミングに慣れるのにも2年ほどかかったという話をした事があったのですが)

「でも、もし、息子くんが、スイミングに慣れるのに2年かかったのなら、色あそび教室にも慣れるのに同じくらいかかる、息子くんはゆっくりなんだな、2年かかるんだな、と思ったら気が楽になりませんか」

と言ってくださいました。

 

 

確かに、この落ち着かない感じが永遠に続くのなら、対面レッスンは続けられないけど、いつか息子がこの環境に慣れて、落ち着いてレッスンを受けられる日がくるのなら、その日を目標に、今のまま対面でレッスンを受けさせたいと思いました。

 

その時くらいから、どうしたら、息子が落ち着いてレッスンを受けられるかを具体的に考えるようになりました。

その結果、上記の「2つの小さな工夫」に気が付きました。

もっと早くに気付いて上げれたらよかったな。

 

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息子は色あそび教室が好きすぎて、最近では、「今日は色あそび教室の日?」頻繁に聞いてきます。

色あそび教室には、電車にのって行くのですが、動物が電車に乗っている絵を書いて、「みんな色あそび教室にいく」など、普段から相当楽しみにしているよう。

 

それほど大好きで、楽しめる事が息子にあることが嬉しい。

ありのままの息子を受け入れてくれる場所があることが嬉しい。

 

 

毎回、教室の最後に、自分の作品について発表する時間があるのですが、息子はいつも「発表しない」と言ってきました。なので私が息子に変わって発表をしていました。

 

今日は、お母さんと一緒に発表しようと声をかけ、皆の前で「これは何?」とインタビュー形式で作品について質問してみると、息子もまんざらではなさそうに「これは、豚。これは猫」など、次々に答える事が出来ました。

 

 

少しずつの成長。

ジャンプやショートカットはありませんが、確実に少しずつ成長していることが、とても嬉しいです。