咄嗟に手が出る息子→言葉に置き換える練習
以前にも記事にしたことがありますが、息子は過去に知らない友達を噛んだり、いとこの髪を引っ張ったりしたことがあります。
息子の他害は、知らない子供に対してが多く、(相手を警戒するようです)自分に害を及ぼしてこないと分かっている保育園の友達には手は出ないようで、その点は安心していました。
(一度だけおもちゃの取り合いで、保育園のともだちを噛んだ事があり心配しましたがそれ一度限りでした)
が、しかし!
ここ数日、私を叩いてくることが多くなり、対応に困っておりました。
そこで、強力助っ人、臨床心理士であり、児童相談員でもある、ABAセラピストさんに相談してみました。
対応は下記の3つの方法をご提案いただきました。
(息子は特に何かを終了しようとするときに、手が出る事が多く、そのパターンの場合)
1.タイマーを使って、終了を予告する。
実際にセラピストさんがいらっしゃるときに、遊びを終了するシーンがあったのですが、タイマーを3分セットして、「携帯がピピ鳴ったら、お片づけしようね。お片づけしたら次は●●しようね」と現在の遊びの終了の予告と次のイベントを予告します。
次のイベント(おやつ・テレビ・シール・お出かけなど)を提案することも大切なんだそうです。
1分では子供が物足りない、
5分では長すぎて忘れる
だから3~4分くらいが良いそうです。
忘れていてはいけないので、終わる1分くらいになったら、もう一度「これが鳴ったらおしまいして、次は●●しようね」と予告しておきました。
そして、アラームが鳴ると、お片づけを始めます。
大人が大体片付け、最後の数個のみ子供に片付けさせ、ちゃんと片づけられたら、セラピストさんは、ご褒美として、息子を抱っこして高い高いしたり、くるくる回ったりしてくださいました。
息子もニッコリ。
さすがのテクニックです。
2.叩く行為を言葉に置き換える。
発達障害の子供は、言葉で上手く表現できない場合に手が出てしまうことがあるそうです。
他害などは言葉の発達と共に無くなることが殆どだそうで、クセになる前に、言葉に置き換える練習をさせることが大切なんだそうです。
お片づけを促したときに叩こうとしてきたら、叩こうとする手を押さえて
「もっとしたい」「もっとあそびたい」など適切な言葉を言わせる→ちゃんと言えたら、もっと遊ばせる
それ以外にも、
本来「開けて」と言うべきシーンで「開けて」と言えない時。
スプーンが落ちて「取って」と言えない時などに手が出ます。
そういう時は、叩こうとしている手を押さえて、「開けて」と言わせる、「取って」と言わせるなど。
クセになる前に言葉に置き換えるのが大切なんだそうです。
3.タイムアウト
できれば、使わずに1か2の方法で対応する方が良いとのことでした。
適切な言葉を、今日明日で覚えるのは難しく、ある程度の時間が必要だと思います。
友達を叩く前に、なるべく早くに言葉で表現できるようになってほしいです。
親を叩かず、友達だけを叩く場合は、言葉に置き換える練習をする機会があまりありませんが、親を叩く場合は、叩いたらその場で言葉に置き換える練習をさせられるので、友達を叩く前でよかったという気持ちもあります。