自閉スペクトラム症(ADHDあり)の息子との日々を記録します

息子は現在6歳、小一。ゆっくりではありますが、息子なりの成長を見せてくれます。大変な事も多いですが、楽しい事も沢山あり、毎日それなりに幸せに暮らしています

息子に拍手を送りたい!頑張った運動会(3歳10か月)

先日、息子の通う保育園の運動会が行われましたので記事にしたいと思います。

息子にとっては3回目の運動会となります。

 

↓は去年の運動会についての記事です。

この時は、夫とふたり、ため息ついてどんより落ち込んだなぁ…

 

takaramono.hatenablog.jp

あれから1年。

 

運動会の練習自体は園ではそれなりにやっていると聞いてはいました。

ですが、息子の保育園の運動会は園庭で行われるのではなく、民間のグラウンドで行われるため、普段の練習とは場所そのものが違うし、グラウンドの大きさも全く違います。練習の時にはいない、保護者なども沢山集まり、普段と雰囲気が大きく異なります。

だから、その本番の雰囲気に負けてしまわないか、親と泣かずに離れる事ができるか、などを心配していました。

 

息子が参加する競技は、かけっこ、ダンス、玉入れ(親子参加)、ドーナツぱっくん(親子参加)の4種目です。

 

グラウンドに着いた息子は、「運動会イヤ」と言い出し、グラウンドに入ることを拒否しました。

すかさず、ポケットに入れておいたマーブルチョコを差し出し、「これあげるから、入ろう」と言って誘うとすんなり入る事が出来ました。ほっ。

 

そこからは、すっかり雰囲気にも馴染み、戸惑う様子も、嫌がる様子も、泣く事も全くありませんでした。

 

一番最初に保護者の席に連れて行き、「パパとママはここで応援しているからね」と息子に伝えてから、

先生と3歳児が集まる場所に連れて行き、私は立ち去りましたが、全く問題なし。

 

途中で気になり、こっそり様子を見に行きますが、泣いているわけでもなく、グズグズ言っているわけでもなく、お利口にしています。

定型の園児たちは体育座りをして待機していますが、息子は機嫌は良い物の、ADAD故、身体はどうしても動いてしまうようで、サポートの先生と手を繋いでもらって立って待機していました。

 

【競技1、かけっこ】

3歳児が4人ずつ、一斉に走ります。

サポートの先生に手を繋いでもらってのスタートでしたが、途中でサポートの先生が、手を放して、上手に息子の前を走ってくださり、息子は一人で完走することが出来ました。

その時の息子は、にっこり笑顔で、かけっこを楽しんでいる様子。

保育園行事をこんなに楽しんでいる息子の顔…初めて見ました。

 

【競技2、ダンス】

定型の子供達は、マントを付けて、頭にも飾りを付け、手にはポンポンをもって踊るのですが、そのどれも息子にはできませんでした。

頭の飾りは今の息子には明らかに難しいと思ったので練習させませんでしたが、マントやポンポンを持ってダンスすることは、園や自宅ではなんとか出来ていたのですが、やっぱり感覚の過敏さ故でしょうか、嫌がったので、ここは無理にそれらを付けさせて不機嫌にさせるより、機嫌よくダンスをすることを優先させようと先生と話し合い、そこにはこだわらずに参加させました。

 

息子1人ポンポンやマントをつけていないので、見た目は明らかに他の園児とは違うのですが、手を上げたり、しゃがんだり、ジャンプしたりと、ダンスの動きそのものは、ほぼ皆と同じように踊っているのです!

サポートの先生も息子にべったりくっついているわけではなく、少し離れた所で踊ってくださいました。

ここでも息子はとても楽しそうな笑顔を見せてくれました。

 

【玉入れ】

親子参加の玉入れ。

1回目は子供だけで入れる

2回目は親だけが入れる。

3回目は親子で入れる。

という流れでした。

1回目の子供だけの玉入れでは、息子はボールを投げるという事自体が、ほとんどできないので、心配していたのですが、サポートの先生に手伝ってもらいながらも、ひとりでいくつかの玉を投げています。

3回目の親子での玉入れでは私と一緒に参加し、ボールを拾っては投げるを頑張って繰り返しました。

 

【ドーナツパックン(パン食い競争のドーナツ版)】

これはパパと参加しました。

ドーナツが釣ってあるところまで走っていき、ドーナツをくわえてゴールという競技です。パパと手を繋いで走るのは問題なかったですが、ドーナツを上手にくわえられず、パパに手伝ってもらいゴールしました。

 

競技と競技の間にお昼休みが入り、息子も保護者の元に戻ったり、また先生や園児たちの所に集まったりと色々な移動がありましたが、愚図ることもなく、すんなり親から離れることもできていました。

 

去年は、なかなか親から離れることが出来ず、親子参加以外の競技では、ずっと泣いていた息子。

先生に抱っこしてもらってなんとか参加していました。

その息子が、今年の運動会では、満面の笑みで運動会を楽しんでいました。

 

私は、園の行事が大嫌いでした。

早く終われ、早く終われと願っていました。

むしろ、できるものなら、参加せずに済ませられないのか。そんな風に思ったこともあります。

そんな私が、今回の運動会は初めて園行事が楽しいと思えた一日でした。

 

この日は多くの人にお褒めのお言葉をいただきました。

「息子くん、泣かなくなったね~」と他の保護者のお方から。

何人もの先生からも「今日の息子君は、練習の時よりも上手にできてた」とか「すごく楽しそうだった」、カメラマンさんにさ「すごくいい笑顔だったね」と言ってもらえました。

 

サポートの先生も、過剰すぎるサポートではなく、なるべく息子の自立を促すような上手なサポートをしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

運動会を終え、息子に大きな拍手を送りたいです。

よく頑張った、あなたは、たった一年でよくここまで成長しました。

あなたの多動、いたずら、癇癪、他害に悩み、苦しんだ日々。

いつまでこんな事が続くんだろうと不安でいっぱいの日々を送っている間に、あなたはこんなにも成長していたんだね。

 

息子よ、感動をありがとう!